入院して行う検査・治療

虚血性心疾患による薬物療法

冠動脈が狭くなっていたり、詰まっていたりしても、全て方にカテーテル治療やバイパス手術が必要になるわけではありません。カテーテルやバイパス手術などの侵襲的治療が必要かどうかは、冠動脈病変の場所、狭窄度、症状、その他の検査所見などを統合して判断します。これは、カテーテルやバイパス手術には合併症が存在し、その危険性と得られる効果を考えて、
手術は得策ではない状況もありますので、このような方には薬物治療が適していることになります。


虚血性心疾患の薬物療法は様々ですが、主に血管拡張薬、心臓の負担を軽くするベータ遮断薬、血液をサラサラにする抗血小板薬、コレステロールを下げるスタチン薬などが含まれます。
ただし、これらの薬剤で動脈硬化がなくなることは非常に少なく、強い動脈硬化がある場合には後に記載する、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)や冠動脈バイパス術(CABG)が必要になることが多いです。あくまでも補助的な側面の強い治療といっても良いかもしれません。
また、冠攣縮性狭心症の場合には、カテーテル治療やバイパス術の適応はなく、血管拡張薬やカルシウム拮抗薬(これは一般的な高血圧治療薬の一種です)を内服して症状発作を抑えていきます。




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